中学受験しない小学生の塾通い

 何かをする時には、目的やら動機があることでしょう。
小学生の塾通いなら、①中学受験をするため、②小学校の勉強を学校以外でやりたい、③勉強が好きで得意なので…などなどあると思います。
①は一般の小学校の勉強だけでは特に私立中学の合格は難しいですから、難しい問題が解けるようになるための指導は必要でしょう。
②は勉強が苦手なので補いたい…中学校進学後の高校受験やそれ以降での進路を豊かにするために、小学校のうちから準備しておきたいという方は当然いらっしゃいます。
また苦手ではない、逆に得意な生徒さんで、学校だけでは学べない思考力を高めるような発展的な問題や、小学校範囲を超えた内容でも勉強したい方もいらっしゃいます。
地元の中学校に進学するけれども、高校入試や大学受験での高い目標を叶えるために、早くから準備したいという考えから塾通いをされる方もいらっしゃいます。
その中には、学校よりも早いスピードで先取りしながら予習で学習していく方法もあります。
③の様に、先の事を目的にはしていないけど、勉強好きで得意なので能力を高めたいというお気持ちの方もいらっしゃいます。
 どんな方にも、それに合わせた塾での勉強のやり方は有りますが、小学校の勉強で困ってはいない…そういう生徒さんの塾通いについて考えてみたいと思います。
中学受験の算数は難しいといわれますが、その通りです。
小学校の教科書の算数よりも複雑ですし、新しい考え方も沢山あります。
しかし、教科書のやり方ごとの公式に値を見つけて代入して計算すれば答えが出る…といったものでないので、どうしてそういう解き方をするのか、問題文で書かれている事柄がどういう事なのかについて、絵を描いて説明したり、線分図や面積に置き換えて考えたりします。
わかりやすく言うと、解き方を丸暗記させるのではなく、いろいろな方法で理解納得して解けるように指導していきます。
知らないうちに中学校の数学の勉強がどんどん入ってきます。
速さの単元で、速さ、道のり、時間の求め方(単位を揃えることも含む)だけではなく、向かい合って進んできて出会う問題、追いつく問題、長さのあるもの(電車など)の追いつき・すれ違いの問題、流れのある川での船の進み方、円形のトラック(池など)を速さの違う二人で周る問題なども、旅人算、通貨算、流水算で学びますが、中学校の1次方程式の文章題で出てきます。
小学生から受験算数で勉強した生徒さんは、力まかせに公式に代入してではなく、何がどうなってるからわかった上で解いていけます。
原価や定価、売値や割引率、利益の計算は損益残や還元算で学びますし、図形の面積の比の問題も扱います。同じ長さを異なった比で表したものを揃える解き方(倍数変化算)など、当たり前の事として処理できますが、中3の図形問題の発展問題で出てきて、解き方を習っていない学校の学習のみの中3生は途方に暮れます。
思考力を問う規則性の問題や数列関連の問題も、単元として独立した勉強の出来ない中学生より、勉強している小学生の方が解けるように思います。
公立高校の入試問題くらいなら、小学生でもそこそこ解けますよ。
そんな、いい事がたくさんある受験算数。
中学受験をしない生徒さんにも超おすすめです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました